取引所を選ぶ前に決めておきたい条件

最終確認日: 2026年10月12日(JVCEAの規則は2024年2月9日改正版を見ています。登録業者の一覧などは、更新されることがあります)

「おすすめの取引所」の情報が多くて、自分の基準が、はっきりしない。

会社ごとに、取り扱う暗号資産や、説明の内容が違います。そのため、自分の条件が決まっていないと、比べる点が決まりません。

まず、5つの条件を、手元のメモに書き出してください。比べるのは、そのあとです。

取引所を選ぶ前に、自分の条件を、メモに5つ書き出します。

書き出すのは、買いたい暗号資産、使う目的、金額の目安、取引の頻度、公式で確かめたいことです。

条件が書けると、公式の説明を読むとき、どこを見ればよいかが決まります。

取引所を選ぶ公的な基準は、運営者が調べた範囲では、見つかりませんでした。

あるかどうかは、この記事では言い切りません。

そこで、金融庁や業界団体の資料に根拠のある項目を拾って、並べました。

5つの項目の整理は、運営者の考えです。

このサイトは、順位をつけたり、特定の取引所をすすめたりしません。

読み終えたときに、メモの書き方と、公式で確かめる場所が、分かる状態を目指します。

取引所を選ぶ前にメモに書き出す5つの条件の図

1. 買いたい暗号資産を書く

会社によって、取り扱う暗号資産は違います。

金融庁の登録一覧には、業者ごとに「取り扱う暗号資産」が載っています。

2026年10月22日に確認した一覧(令和8年9月30日現在)でも、会社によって、取り扱う数は違っていました。

暗号資産ごとの説明は、JVCEAのサイトにあります。

JVCEAは、日本暗号資産等取引業協会という、業界団体です。

JVCEAの暗号資産概要説明書のページには、会員が取り扱う暗号資産の種類と、それぞれの概要説明書が、まとめられています。

更新日は、2026年10月8日でした。

説明書は、会員が、作成した日に入手できた情報にもとづいて作ったものです。

JVCEAは、特定の暗号資産の売買などの勧誘や推奨を目的としたものではない、としています。

注意したい点が、1つあります。

登録一覧の冒頭には、一覧の暗号資産は、会社の説明にもとづいて、資金決済法上の定義に当てはまることを確認したものにすぎない、と書かれています。

金融庁と財務局は、これらの暗号資産の価値を、保証も推奨もしない、としています。

2. 使う目的を書く

JVCEAの規則(第7条)では、会員の交換業者は、口座を開く利用者について、次の事項を取得して、保管することになっています。

個人の場合です。

  • 氏名
  • 住所と連絡先
  • 生年月日
  • 職業
  • 取引目的
  • 金融資産の状況
  • 暗号資産交換業に係る取引の経験
  • その他、会員が必要と認める事項

取引目的も、その1つです。

ここからは、運営者の考えです。

申し込みの画面で、取引の目的を尋ねられたときに、迷わないように、先にメモに書いておきます。

3. 最初に使う金額の目安を書く

JVCEAの規則(第3条)では、会員は、利用者が取引で生じた損失によって、生活の維持が困難になるおそれがないように、あらかじめ、取引限度額か、保有限度額を定めることになっています。

規則は、限度額の決め方までは、書いていません。

限度額がいくらになるかは、会社の公式の案内で確かめます。

ここからは、運営者の考えです。目安の金額は、ご自身で決めます。

生活に必要なお金とは、分けて考えます。

4. 取引の頻度を書く

取引の頻度は、運営者の考えです。運営者が調べた範囲では、公的な機関が求めている項目では、ありません。

月に1回、まとめて買うのか。ときどき、画面を見て、売り買いするのか。

頻度によって、見たい画面や、注文のしかたが変わります。

販売所と取引所(板取引)では、売買の相手や、価格の決まり方が違います。

違いは、販売所と取引所(板取引)の違いと、購入前に見ておきたい点に、3社の公式の説明をまとめています。

5. 公式で確かめたいことを書く

まず、登録の有無です。次に、無登録業者として、警告を受けていないかです。

さらに、行政処分を受けていないかも、見ておきます。

方法は、金融庁の登録一覧で、取引所の登録を調べる方法に、順番に書いています。

金融庁の金融サービス利用者相談室は、暗号資産の相談事例で、登録業者であることは、信用性を担保するものではない、と案内しています。

また、登録業者が取り扱う暗号資産でも、リスクがないということではない、としています。

メモの書き方の見本

次の表は、書き方の見本です。例の内容は、架空のもので、運営者の体験ではありません。

項目書き方の例(架空)確かめる場所
買いたい暗号資産(買いたい暗号資産の名前を、1つか2つ)登録一覧の「取り扱う暗号資産」、JVCEAの概要説明書
使う目的暗号資産のしくみを、実際に使って、知りたい申し込み画面の質問(取引目的)
最初の金額生活費とは別の、決めた額まで会社の限度額の案内
取引の頻度月に1回、決まった日に確かめる取引の方式の説明(販売所・取引所)
公式で確かめたいこと登録の有無、手数料、問い合わせ窓口金融庁の登録一覧、会社の公式ページ

自分の言葉で書いて、かまいません。

書けない項目があっても、空欄にしておいて、公式の説明を読んでから、埋められます。

取引の前に、説明される項目

JVCEAの規則では、会員の交換業者は、取引を始める前に、次の説明を、あらかじめ、利用者にすることになっています(第21条、第22条、第23条)。

登録業者が、すべてJVCEAの会員かどうかは、会社ごとに確かめてください。

暗号資産の性質とリスク

規則(第21条)には、説明の項目が、12挙げられています。その一部です。

  • 無価値になる可能性があること
  • 売買が円滑にできない場合があること
  • 復号のための情報をなくすと、他者に移せず、価値が失われること
  • 預けた暗号資産を会社が紛失し、会社の財政が破たんしていると、十分な補てんができない可能性があること

ほかの項目も含めて、起きうる損や失敗は、暗号資産のリスクを先に知る。起きうる損と失敗にまとめています。

取引の内容と手数料

取引の方式、注文や約定のルール、スリッページが起きる場合の説明が、項目に入っています。

スリッページは、注文したときに見ていた価格と、成立した価格が違うことです。

規則には、システム上生じる、発注と約定の時間差などが、原因として書かれています。

手数料等の料率や額、支払方法も、説明の項目です。

見方は、取引所の手数料、見るところはここで、詳しく書いています。

利用者の財産の安全管理

規則(第22条)には、次の項目が、挙げられています。

  • 安全管理の概要
  • 安全管理の業務に必要な、設備と人員、運営の方法
  • 第三者に業務を行わせる場合は、その旨と、第三者の名称、所在地、安全管理の概要
  • 特別な措置をとっている場合は、その旨と内容

預けた資産の額を上回る損失を防ぐための措置を、とっている場合は、その旨と内容も、説明の項目です。

預けた暗号資産の管理のしくみは、ウォレットは必要?取引所に預ける場合との違いにあります。

取引所が止まったときの決まりは、取引所が止まったとき、預けた資産の決まりと確認先に書いています。

苦情の受け付けと、紛争の解決

規則(第23条)には、次の項目が、挙げられています。

  • 苦情への対応と、紛争解決の基本方針
  • 苦情を受け付ける担当部署の名称、所在地、電話番号、受付時間など
  • 会員が利用するADR(裁判以外の、紛争を解決する手続き)の名称と、連絡方法
  • 協会(JVCEA)での、利用者の苦情の受け付け方法

書き出したあとに

5つの項目が書けたら、気になる取引所の公式ページを開いて、メモと見比べます。

料金、取引の方式、安全管理の概要などが、どこに書かれているかは、会社によって違います。

書いてある場所が見つからないときや、説明が分かりにくいときは、そこで立ち止まれます。

会社を見比べるときの、メモの枠

複数の会社を見るときは、同じ項目を、同じ順番で、見ていきます。

次のような枠を、手書きやメモ帳に作ります。

見る項目会社A会社B見る場所
登録番号・登録年月日金融庁の登録一覧
取り扱う暗号資産登録一覧、会社の公式ページ
取引の方式会社の説明ページ
手数料の説明会社の料金ページ
安全管理の説明会社の公式ページ
苦情・問い合わせの窓口会社の公式ページ

この枠は、順位をつけるためのものではありません。

会社ごとの説明が、どこに、どう書かれているかを、見比べるためのものです。

よくある疑問

条件が、なかなか決まらないときは。

まず、買いたい暗号資産と、最初の金額だけでも、書いてみます。

残りの項目は、公式の説明を読んでから、書き足してかまいません。

規則や法律は、変わりますか。

令和8年法律第64号が、2026年7月15日に成立しました。

暗号資産のルールは、資金決済法から、金融商品取引法に移ります。

暗号資産の規制の部分の施行日は、2026年10月12日に確認した範囲では、公的な出典で確認できていません。

この記事のJVCEAの規則は、2024年2月9日改正版です。

最新の規則は、JVCEAのサイトで確認してください。

次に読む

出典(確認日 2026年10月12日)

  • JVCEA「暗号資産交換業に係る利用者の管理及び説明に関する規則」(2024年2月9日改正版。第3条、第7条、第21条、第22条、第23条)
  • JVCEA「暗号資産概要説明書」(更新日 2026年10月8日)
  • 金融庁「暗号資産交換業者登録一覧」(令和8年9月30日現在)
  • 金融庁 金融サービス利用者相談室「暗号資産に関する相談事例等及びアドバイス等」

この記事は、誰が書き、どう確認していますか

書き手は、このサイトの運営者の、石橋ガイド(ペンネーム)です。公的機関や各社の公式ページの原文を開き、確認できたことだけを書いています。

この記事は、JVCEAの規則(2024年2月9日改正版)と概要説明書、金融庁の資料を、2026年10月12日に確認して書いています。登録一覧は、2026年10月22日に再確認しました。

運営者の考えは、「運営者の考え」と書いて、事実と分けています。

出典と最終確認日は、記事の中に書いています。確認の方法と更新のルールは、調査方法と更新ルールに、運営者の紹介は、運営者情報にあります。